パソナ本社の淡路島移転に見る大手サラリーマンの光と影とは

企業分析
もーりー
もーりー

石油業界人事部出身、現在はメガベンチャー営業マンのもーりーです。

パソナってどんな会社ですか?
淡路島に本社移転するメリット・デメリットは?
もーりーさんの考えや見解は?

 

パソナグループが、本社機能の一部を淡路島に移転することが報道されましたね。

それに伴い、本社勤務の社員1200人を段階的に淡路島勤務とする方針を打ち出しました。

この動きについて、サラリーマンの光と影と題してサラリーマン目線でどう捉えるべきかをお伝えしたいと思っています。

大手勤務のサラリーマンの方はぜひ、自分の立場と重ねながら読んでくださいね。

 

そもそもパソナってどんな会社?

まずはじめに、パソナという会社は一体どんな会社なのでしょうか。

名前は聞いたことある人も多いと思いますが、改めて簡単に紹介しておきます。

 

会社名:株式会社パソナグループ
社長:南部靖之

創業:1976年2月16日
従業員数:19,588人
ミッション:社会貢献・文化創造・社会福祉

 

パソナグループの社長は、創業者でもある南部靖之さん。

関西大学工学部出身で、大学卒業間近に起業して立ち上げたのがこの会社。

家庭の主婦の再就職を応援したい”というコンセプトなので、今も昔も社員の女性比率が高くて有名な会社ですね。

 

企業規模で言えば、従業員約2万人・グループ会社70社以上といわゆる大企業。

ミッションとして掲げている「社会貢献・文化創造・社会福祉」から分かるとおり、社風は実力主義ではなく地に足のついた安定企業という印象です。

政府や行政との繋がりも強くて、政治家の竹中平蔵さんも取締役会長に就任しています。

 

そしてもう1つ特徴的なのは、本社ビルでのユニークな取り組みです。

私も行ったことあるのですが、1Fに田んぼがあったり13Fに牧場があるんですよね。

パソナ大手町牧場と称して、牛・豚・ヤギを実際に飼育しているのが印象的でした。

 

会社の事業は、人材派遣・転職サポートなどの人材紹介業が中心。

社風も影響しているのか、事業内容も政府や行政に近くて少しお堅いイメージです。

その分非常に安定した会社であり、優良企業と言える素晴らしい会社だと思います。

 

本社淡路島移転の3つの光

では、パソナの本社淡路島移転についてどう捉えるのが正しいのでしょうか。

サラリーマン視点で考えた時、この移転については「光」と「影」が両方混在しているなあと個人的に感じました。

一体どういうことか、まずは光の部分から解説していこうと思います。

 

高待遇が期待できる

淡路島への移転メンバーは、おそらくかなりの好待遇を手に入れることができるでしょう。

なぜなら、この移動は完全に会社都合という特殊な地方転勤命令だからです。

 

業務上で発生する通常の転勤であれば、待遇が大きく変わるということはないのですが、今回は本社移転という会社都合の転勤です。

なので、淡路島に勤務地が変わる社員に対して、パソナ側から手厚い補償のようなものが提示される可能性は高いでしょう。

 

例えば、私が予想する手当はこんな感じです。

淡路島勤務手当
引っ越し手当増額
新築の社宅完備
新本社ランチ無料
地元の食材限定クーポン

 

手当の種類は私の完全な予想なのですが、淡路島勤務手当や新築社宅完備はありそう。

東京から淡路島への転勤命令を批判するネット民が多いのですが、この手厚い補償が受けられるという部分を見逃していますね。

淡路島赴任の条件がとても充実しているなら、喜んで転勤する従業員もいるでしょうね。

 

新規事業に携われる

淡路島へ赴任することで、新しい事業に携わることができるのはプラスポイントです

パソナ自体、既に淡路島で事業をスタートしていますが、まだまだ未開拓の地です。

そこで新規事業の立ち上げに携われるなら、非常に貴重な経験になると思います。

 

そもそも大企業というのは、ビジネスをゼロから立ち上げる経験を積めません。

なぜなら、大企業に存在する既存ビジネスはすでに完成形に近いからです。

過去の先輩たちが事業基盤を築いてくれたおかげで、わざわざ新規事業をやらなくても収益が確保できているのが大企業です。

 

サラリーマン男性A
サラリーマン男性A

大企業って新しい事業がなくて退屈なんです・・

 

こんな悩みを抱えている大手サラリーマンは、淡路島転勤はチャンスなわけです。

地元企業や自治体との連携、地元人材の採用活動、PR活動など新規事業の宝庫となること間違いないので、ビジネスマンとして大きな成長を望めますね。

 

地方移住できる

これは人によって価値観が分かれますが、地方移住を実現できることもメリットです。

“東京での生活に息苦しさを感じる”という人であれば、地方移住は願ったり叶ったり。

しかも本社移転に伴う転勤なので、東京での仕事をそのまま持ち出せるわけですから、最高ですよね。

 

待遇に関しても、本来地方ほど福利厚生や手当は下がる傾向にあるものの、先ほどご紹介のとおり会社都合の転勤のため待遇は逆に良くなるでしょう。

人によっては、一石二鳥にも三鳥にもなる夢の地方移住計画を実現できるので、魅力はたっぷりだと思います。

 

本社淡路島移転の2つの影

では、この本社移転で感じた影の部分はどういったものがあるのでしょうか。

大手勤務のサラリーマンならではの影を2つほどご紹介していこうと思います。

 

会社員は所詮雇われである

今回の本社淡路島移転で、改めて会社員は雇われの身であることを再認識しました。

だって、社長の意思一つで自分が住む場所働く場所も変えられちゃうわけですから。

 

本社移転に関して、南部社長はインタビューでこのような発言をされていました。

本社機能移転は、コロナがなかったら最終決断していなかった。

将来ね、船の上に本社作ろうと思ってるから。

 

これを見る限り、もともと社長は本社を淡路島へ移転させようと考えていて、コロナがきっかけで決断したと読めます。

さらに、将来の本社は船の上にしたいという夢も語られていますね。

 

でもなぜ淡路島なんでしょうか?

 

これは、南部社長の出身が兵庫県であり、また地元への社会貢献が夢だったからです。

悪い見方をしてしまえば「社長の夢のために会社員は働いている」とも言えるのです。

これは雇われの宿命なのですが、社長の意思決定に人生が左右されちゃうんですよね。

 

こんな人生は嫌だ!と思う人は、自分で起業するか転勤のない会社へ行くかです。

大手になればなるほど駒として全国各地に配置される、それが現実だということです。

 

地方転勤を免れない

大手特有なのですが、今後も地方への転勤はなくならないという現実があります。

なぜ大手は地方転勤の制度を変えれないか、それは地域と密接な関わりがあるからです。

 

私自身の経験談でお話しすると、新入社員の頃に人口約15,000人規模の小さな田舎町に配属になりました。

配属先の工場には約300名の従業員がいて、さらに関係会社の方を加えると軽く1,000人はその町の人が働いていたと思います。

15,000人のうち1,000人が働く大きな会社なので、地域の雇用創出・税収・地元企業の売上アップなど貢献度は計り知れないため、行政とは切っても切れない関係でした。

 

今回の本社淡路島移転で、一番多かった批判の声は「なぜリモート対応しないのか」というものでした。

この答えは、1,200人の従業員が淡路島に移り住むことによる地域貢献も狙っているからだと思っています。

要するに、今回の移転計画では実際に社員が淡路島に移り住まないとダメなのです。

移り住むことで淡路島に大きなお金が流れ、地域活性化が進むわけですから。

 

このように、地域密着型の大企業であればあるほど地方転勤はなくならないのが現実。

大手勤務のサラリーマンは、社長の一声で地方にも行かざるを得ないという意味では辛いなあと感じちゃいますよね。。

 

大手経験者としての考えと意見

パソナの本社移転について光と影で紹介しましたが、ここから私個人の意見を書いていこうと思います。

私がもし淡路島移転の対象者だったとしたら、どうするか。

 

おそらく、会社を辞める可能性が高いです。

なぜなら、自分の住む場所すら自分で決められないことに我慢できないからです。

 

淡路島の魅力や住み心地を知らないのですが、自分の住む場所は自分で決めるべきでは?

「住めば都」という言葉がありますが、その受動的な人生感が嫌なのです。

 

実際に私は大企業を約7年で辞めたのですが、その理由は転勤制度の理不尽さが大きかったと思っています。

入社6年目の秋頃、私に対して7年目春から韓国赴任の話が浮上しました。

入社から6年間、ずっと営業部署への異動を申請していたのにまさかの海外赴任。

この赴任話を受諾する=営業未経験の30歳というキャリアが確定してしまうので、赴任話を拒否しました。

 

しかしながら、転勤に拒否権はないと一蹴され、もし拒否できても営業部署は枠がないから行けないと通告されました。

営業部署への異動を諦めた私は、その場で退職の意志を伝えました。

 

サラリーマン男性A
サラリーマン男性A

せっかくの海外赴任のチャンスなのにもったいない・・

 

会社の同僚や親はみんな、こういう意見を言ってきました。

おそらく、大半の人は会社の命令どおりに韓国赴任を応諾するんでしょう。

 

でもよく考えて欲しいんですが、本当に海外に駐在したいんですか?

自分の人生の舵取りを、無意識に会社や他の人に任せちゃってませんか?

 

人生の舵取りはいつも自分でやらなきゃダメだと、私は思うんですよね。

だから、やりたい仕事や住みたい場所は自分で決めるべきだと考えています。

 

まとめ

パソナの本社淡路島移転についての考察や、私の意見をつらつら書いてきました。

良い部分も悪い部分も知ることで、自分の人生について考えるきっかけにもなります。

 

私自身、暗黒だった20代までの人生を180度逆転させてきました。

会社主導の人生ではなく、自分主導の人生を歩むことを強くおすすめします!