大企業を辞めた人のエピソードや体験談を知りたい!
大企業に入ったものの、なんか辞めたいな〜と思っている人も多いのではないでしょうか。
一昔前と違って、転職も普通の時代になってきましたし、こう思うのも全然珍しくはなくなりました。
今回の記事では、入社6年目の28歳の時にふとその日に退職願いを出し、そこから自分の人生の歯車が大きく変わった体験談をご紹介します。
ぜひあなたの人生の参考にしてもらえればと思いますので、最後まで読んでくださいね。
目次
入社〜3年目終了まで。希望になかった人事の仕事でストレスを抱える
某大手企業で働いていた私は、6年目の9月に突然退職願いを上司に出してしまいました。
「思いつき」「何も考えず」と言われればその通りなんですけど。
ですが、そもそも退職の意志がもともとなければそんな行動に出ることはないわけです笑。
私は就活時代から営業職につきたくて、入社前の配属面談でも思いっきり営業の部署がいいと言いふらしてました。
人事部の方の反応もよかったですし、性格的にも自分は営業向きだと思っていたので、営業系の仕事にしてくれるだろうと高をくくっていたのですが、まさかの人事部配属に!しかも中国地方の工場の人事担当に!!笑
人生、1年目にしてオワタと思いました笑。
幸いにも自分は自然が大好きだったので、週末はゴルフと魚釣りで充分に楽しめたわけですが、2年目に入ってから一気にモチベーションダウン。
4月を迎えた時、「俺がやりたかったこと、今のところ全くできてへんやん。というか、今後もできる可能性ゼロやな」とふと我に帰った途端、出身地である大阪か東京の企業に転職したい欲がMAXになったんですね。
ちなみに工場の人事担当とは、現場で働く方々の労務管理をしたり、高卒の子たちの新卒採用をしたり、工場長や幹部クラスの方の雑用をやるような感じでした。
営業をやりたいと思っていたのに、営業要素は皆無。そりゃ転職もしたくなりますよね。
この生活がいつまで続くんだ??
俺は一生この田舎で暮らしていくことになるのか??
そう思っていた矢先に異動辞令が。
7月から東京本社の人事部へ行けと言われ、いきなりまた東京に戻されました。東京生活になったのは良かったんですが、そもそも人事の仕事から抜け出せていないので、相変わらず営業とは程遠い仕事でした。
本社ということもあり、仕事のレベルは一気に上がって楽しくはなりましたが、一向にモチベーションは上がらず。。。
ただし、この会社は4年目からローテーション制度というのがあり、4年目に入ったら全員一気に異動になることが決まっていました。
6年間で営業系と管理系を2つ経験することを目的としていて、私は管理系の人事部だったので、次は確実に営業系にいくことが確定していたのです。
4年目から自分の勝負が始まる!!っと、意気込んで毎日仕事していたのを覚えています。
4年目〜6年目まで。大企業の恐ろしさを知り、職場環境も最悪に。
そして3年目の後半に差しかかったあたりに、待ちに待った異動面談の時期がやってきました。
次こそ営業をやるために、配属面談の時と同じくらい高いテンションで、営業をやりたいとアピールしました。
これでもかというくらい営業させてくれ!と語り、これまた人事部の方も好感触。
これはようやく時代がきたなと思っていました。
異動発表の当日。会議室に呼ばれドキドキしながら席につきました。
この時初めて、大企業というのは本当に恐ろしいものだと痛感しました。
自分がやりたいと思っていることをできるとは限らない。
人員の枠の問題によって、自分が行きたい部署に行けないことがある。
そして何より、自分の意見なんて人事部はハナから聞いていないことが分かりました。
こうやって、我慢とストレスを抱えながらも会社にしがみつき、年老いていくんだなとイメージしてしまいました。
ここで、私の仕事に対するモチベーションは地に落ちました。もうこの会社ではやっていけないと。
それでも辞めずに異動を受け入れたのは、自分のことながら凄いなと思いますが、物流部への異動にはさらなる絶望が待っていました。
それは、劣悪な職場環境です。
労働時間が長いとか、忙しすぎるとかではないんですが、言葉遣いや態度が悪い人が集結しているような職場だったんですね。
取引先には高圧的な態度を取ったり、一番年下である自分に完全なるパワハラ・アルハラ、そして女性社員に対して平気でセクハラをしたり。
同じ会社なのにこうも雰囲気が違うものか、と感じたのをよく覚えています。
負けず嫌いな自分の性格上、逆に闘争心が芽生えました。
こんな職場だけど、自分が成長するチャンスだと考えて転職することを一旦放棄しました。
素晴らしい意気込みだったと思いますけど、これが落とし穴だったんですね。
転職したい人に取って、絶対にやってはいけない「やりがいを作る」ということをやっていました。
これで1年くらいはモチベーションを保てたんですが、営業の仕事をやれていないことへの不満と、職場の殺伐とした雰囲気に耐えきれず、5年目からもうチーンでした。
この時すでに27歳、30歳という壁が近づいているという危機感、5年間もやりたいことができていない不満と焦燥感、いろんな感情が襲ってきて、もはや目の前の仕事に集中することができなくなってしまいました。
7年目からの配属面談。営業職じゃなかったので「辞めます」と即答
こんな絶望的な状況なクセに、なかなか転職に踏み切れなかったのが自分でした。
その理由は様々なんですけど、本音は相当ダサい理由ばかりでした笑。
転職に躊躇したダサい理由
・転職して失敗するのがいやだ
・行きたい会社がない。そもそもやりたいことが不明確
・ただ営業したいだけで、なんの営業したいか不明
・チャレンジ精神だけ旺盛で、頭が悪く自信がない
・両親への罪悪感が大きかった
・母親から猛烈な反対に合っていた
どうですか?20代なら誰しもが悩むポイントばかりじゃないですかね?
特に影響が大きかったのは、両親の問題でした。
小学校の頃から習い事をたくさんやらせてもらい、中学高校大学とかなり勉強に力を注いでくれたので、やっと勝ち取った大企業を捨てるという決断がなかなかできなかったんですね。
それをしてしまうと、両親への裏切りになるんじゃないかという、罪悪感との戦いでしたね。
4年目から6年目は、もう気合いと根性と負けず嫌い精神で仕事をしていたように思います。
転職を考える余裕がないほど、悪い意味で追い込まれていたんじゃないでしょうかね。
そして私の最後のチャンス。
それは、7年目の異動面談。
7年目は基本的に、経験した2つの職場の中で選ばれる仕組みになっているので、私の場合は人事か物流。
その時点で終了なんですけど、稀に自分の希望する職場にいけることがあるらしいと先輩から聞いたわけです。
よし、そこに賭けよう。そして異動面談当日。
もうね、心に引っかかってた言葉が自然と出ちゃった感じ。
あ、言ってもうた!みたいな感じでした。
相手の上司はメチャクチャ焦っていましたけど、こうなったらもう辞める決断が入るので、一気に事態は急展開。
6年目の9月に退職願いを出し、11月末に退職しました。
あっという間の退職劇でしたけど、決断すると案外あっさりという感じでしたね。
ぶっちゃけ、もっと早く言っておけばよかったという後悔も少しありましたけど、時間は取り戻せないのでOKですね。
ちなみに私は、転職活動もしていなかったので次の職場も決めずに辞めました。
周りから「次はどこで働くの?」と散々聞かれたんですが「いや、決めてないです」と言っていましたね。
結構驚かれたんですけど、なんとかなるでしょ精神で生きてきたので、危機感は全くなかったのは性格的な問題かもしれません。
仕事を辞めると即答したことは正解?後悔?
転職先も決めずに、辞職願を突きつけてしまった私ですが、今振り返って見て正解だったと思うか後悔しているか。
正直に、これは「大正解」だったと思っています。
面白いデータがありまして、世の中の人は何回挫折したらその物事を諦めるのか、というもの。3〜4回くらいかな〜なんて思っていたんですけど、正解は0.7回なんだそうです。
つまり、チャレンジする前に諦める人の方が多いっていうことなんですね。
行動した後悔は一瞬ですしリカバリーもできますけど、行動しなかった後悔は一生です。
もし迷ったのなら、それは行動した方が良いです。
突発的な感情で行動することだけ避けて欲しいのですが、もやもや悩んでいるくらいなら、動いてみた方が解決は早いですね。
ただし、もし後悔があるとすれば、先に転職活動くらいはしておいた方が良かったなと思います。
会社を辞めてからやろうと思っていたのですが、時間を持て余すと集中力が途切れてしまうので、なかなか思うように転職活動が進みませんでした。
会社を辞める前に、転職サービスに登録して転職活動をしておいたほうがいいですね。
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