なぜ大手人材は使えないと言われるのか?
大企業社員が転職後に大活躍するポイントは?
上記のような疑問を解決する内容の記事になっています。
この記事を読むことで、大企業出身者が転職先で使えない理由を理解し、失敗を防ぐことができます。
私自身、大企業を辞めてベンチャーに転職した経験があり、同じ境遇の友人をたくさん知っています。
エリート出身の人でも、転職後に使えない人物の特徴や傾向について、実体験を踏まえてご紹介します。
大企業から転職を考えている方は、ぜひ知っておいてもらいたいので必ず読んでくださいね。
目次
大企業人材が使えない4つの理由
高学歴で頭脳明晰である大企業出身者だったとしても、中小ベンチャーで使えない人もたくさんいます。
その理由はなんなのか、私の実体験も踏まえて4つの理由を解説していきたいと思います。
大手人材が使えない4つの理由
- プライドが高すぎる
- 臨機応変さの欠如
- 指示待ちのクセ
- 年齢的問題
プライドが高すぎる
大企業のブランドに強い誇りを持っている人は、使えない人物と認定されるケースが多いです。
なぜなら、中小ベンチャーの社員を上から見下して嫌われる人が多いからです。
日本人なら誰でも知っている大企業で働いていた人は、無名の企業に転職した際によく勘違いします。
こういうプライドの高い人物は同僚から嫌われるので、社内で不協和音を起こしてしまいます。
やがて社内で相手にされなくなり、居心地がどんどん悪くなって再び転職していくのが関の山。
大企業時代のことは忘れて、ゼロから謙虚な気持ちで転職することが非常に重要になります。
注意
中小ベンチャーで学歴がない人でも、超優秀な人材はたくさんいます。
大企業出身だからと言って自分の能力を過信するのはやめましょう。
臨機応変さの欠如
大企業人材は、自分の担当以外の仕事について、フットワーク軽く動けない人が多い傾向にあります。
なぜなら、大企業では担当以外の仕事まで関わっていく習慣が身につかないからです。
この大企業と中小ベンチャーの違いを理解するには、以下のポイントを知っていく必要があります。
大企業:仕事量=社員数
中小ベンチャー:仕事量>社員数
大企業は資金力があるので、社員数をしっかり確保して仕事を回すことができます。
なので、担当外の仕事をわざわざしなくても、会社の歯車は回り続けます。
一方中小ベンチャーは、資金力に余裕がないケースが多いので、常に人員不足の状態。
さらに新しい仕事をドンドン作り出す必要があるので、担当外の仕事もしないと回りません。
したがって、中小ベンチャーでは臨機応変にマルチタスクをこなす能力は重要視されます。
逆を言えば、自分の仕事しかしない人は使えない認定されるので、注意が必要なんですね。
大企業出身の頭が良い人が陥りがちなポイントなので、転職する際は特に意識しておきましょう。
指示待ちのクセ
上司から指示がないと動かない人も、大企業出身の方に多い傾向にあります。
この理由も先ほどの臨機応変さと同じで、大企業は指示以外の仕事をする必要がないからです。
そもそもですが、大企業と中小ベチャーでは社員に求められる能力が異なります。
大企業:上司に与えられた仕事を早く正確に処理する
中小ベンチャー:会社の問題や課題を見つけ自ら解決していく
ビジネスが完成している大企業では、新規ではなく既存の仕事を早くこなす能力が重視されます。
中小ベンチャーでは、既存の仕事だけでなく、新しい仕事を見つけてやり遂げる力が必要になります。
正直、最初は緊張するし勇気が必要なことが多いと思います。
大企業時代には必要なかった積極性が求められるので、私も結構戸惑った記憶があります。
ただ知っておいて欲しいのは、新しく挑戦できる環境こそ中小ベンチャーの最大の魅力なのです。
自ら課題を見つけて解決する力を身につければ、ビジネスマンとして急激に成長することが可能。
大企業にいる限り、この仕事の本当の面白さや楽しさを感じられることは絶対にできないです。
もし大企業を辞めて転職するなら、必ず指示待ちの習慣を捨て去ることをオススメします。
年齢的問題
新卒から大企業に10年以上勤務、転職経験もない人は中小ベンチャーで使えない可能性が高いです。
なぜなら、長年の思考のクセが定着してしまい、新しい環境への適応が難しくなるからです。
大企業特有の社風や常識などが染みついてしまい、なかなか抜け出せなくなるんですね。
私自身は28歳で大企業を辞めましたが、それでも転職先の文化に順応するのに時間がかかりました。
仕事の進め方・スピード感・上司の使い方・裁量の大きさ・人事制度など、驚きの連続だったことを今でも覚えています。
将来的に大企業から転職を考えている人は、20代のうちにさっさと転職を決断した方が良いです。
残念ながら大企業の仕事はほぼ社内向けのものなので、転職時に求められるスキルは身につきません。
したがって、若い時期の方が採用されやすいですし、加齢とともに需要はなくなる傾向にあります。
注意
30代以降でも転職は可能ですが、歳を重ねるごとに市場価値が下がります。
大企業で社会人としての基礎知識やマナーを学んだら、早めに転職することが賢明です。
以上、大企業から転職して使えないと思われる人の特徴を4つご紹介してきました。
他社に転職する際はこの4つを肝に銘じていただき、大活躍のきっかけにして欲しいなと思います。
大企業から転職→使えないを防ぐ4つの対策
ここからは、大企業から転職して使えない認定されないための対策を4つご紹介します。
実体験をベースに、非常に大事だと感じたことをまとめていますので、必ずチェックしてください。
大企業から転職→使えないを防ぐ4つの対策
- 深い自己分析
- 常識を捨て去る
- 質ではなくスピード重視
- 転職エージェントに相談する
深い自己分析
自分自身の内面を深く自己分析して、大企業と中小ベンチャーどちらが向いているか確認すべきです。
なぜなら、能力の問題ではなく転職先で使えない=適性がなかったというケースがほとんどだからです。
具体的に大企業向きの人とはどんな人なのか、例を挙げてみたいと思います。
大企業向きの人物例
- 真面目な性格で自由や裁量は求めない
- 安定志向で変化をあまり好まない
- 収入や福利厚生を重視している
- 淡々と仕事をこなすことが得意
- 仕事への意欲や熱量は高くない
いくら頭がよく能力が高くても、自分の性格が大企業向きなら転職して後悔してしまいます。
大企業は一度辞めると再転職がかなり難しいですから、自己分析は転職前の必須作業です。
なお、大企業から転職すべきでない7タイプをこちらで詳しく解説しています。
自分がどれくらい当てはまっているのか、必ず事前にチェックしてくださいね。
【体験談】大企業から転職して後悔する7タイプと成功の4つの秘訣
常識を捨て去る
大企業と中小ベンチャーは働く環境が全く異なるので、大企業の常識を捨て去ることです。
これは意識の問題と言えますが、当たり前という感覚をなるべく持ち込まないようにしましょう。
実際、私が転職した際に感じたカルチャーショックは以下のとおりです。
転職によるカルチャーショック
- 年齢や役職に関係なく自由に発言OK
- 会議では意見を言うのが当たり前
- 人事制度やルールがかなり緩い
- 人材の質がピンキリである
大企業で当たり前のように体験してきた環境は、転職によって当たり前ではなくなります。
常識を捨て切れないまま転職してしまうと、柔軟性のない人物だと勘違いされてしまいます。
意識的に過去を捨て去り、新しい環境に染まる努力をしていくことをオススメします。
質ではなくスピード重視
1週間で100点の成果を求めるのではなく、3日で70点の成果を2つ生み出す方が良いです。
大企業以上にスピードを求められるので、ある程度のクオリティで数をこなすことが大事になります。
その背景として、大企業とベンチャーでこのような文化の違いがあるからです。
大企業:ミスに厳しく質を求められる
中小ベンチャー:ミスに寛容で量を求められる
大企業は1つのミスが多額の損失に繋がるので、仕事の意思決定に対して非常に慎重です。
中小ベンチャーは、小さなミスを恐れるより多くの試行錯誤で前進することに重きを置きます。
要するに、大企業は「守備型」であり中小ベンチャーは「攻撃型」であるということです。
この違いを知っておけば、仕事に取り組むスタンスも変化させることができますよね。
転職エージェントに相談する
最後に一番効率的な方法になるのですが、転職エージェントに直接相談することです。
エージェントは転職のプロなので、個別面談をしてもらって話を聞くのが最も良いと思っています。
私自身、何度か転職活動をしてきましたが、必ず最初にエージェントに相談するようにしています。
ネット情報だけだと不安ですが、リアルで会ってアドバイスもらうのはコスパ的にも最高なんです。
迷ったり悩んだりした時は、とりあえずエージェントに相談すれば間違うことはありません。
自分に最適なエージェントというのは、あなたがどんな転職をしたいかで決まってきます。
ベンチャー?外資?ハイキャリア?専門職?など、希望に応じてエージェントを選ぶべきです。
実体験を踏まえたオススメのエージェントをこちら紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
【厳選】転職で役立ったおすすめエージェント6選とサービス3選
大企業からの転職者に関する口コミや評判
では、実際に大企業からの転職者に対する評判や口コミを見ていきましょう。
Twitterで気になったツイートを中心にご紹介していきますね。
個人的に新卒で入るなら日系大企業一択だと思ってるけど、20代で大企業経験と必要な知識を手に入れたらさっさと転職した方が、明らかに生涯年収もワークライフバランスもQOLも上がる。
日系大企業に染まって、無駄な社内政治や社外で使えないスキルだけで10年以上働くと、本当に転職できなくなります。— 安斎 響市 @転職デビル (@AnzaiKyo1) November 26, 2021
年齢的問題のところで先述しましたが、大企業から転職するなら20代にした方が良いですね。
なかなかスキルが身につかないので、転職か終身雇用かを早めに判断することが賢明です。
一般的に大企業出身と言われる人が評価されるのは、何万人分の1という厳しい新卒選考を突破したという素養の高さが裏付けとしてあるからだと思う。逆に、そういう新卒に人気ではない大企業に居たことは特別に評価することではない。
この視点が意外とベンチャーの人にない気がする。
— ブンニー@文系大手からITベンチャー (@mjw5nNXGJauPQGR) November 28, 2021
大企業出身者がなぜ転職で有利なのかと言えば、まさにこの「素養の高さ」です。
就活時代に厳しい選考を突破したというのが、優秀な人材であることの裏付けになるんですね。
これを錯覚資産と呼ぶのですが、転職の際はこれを上手く活用したら良いと思っています。
50代のリストラはかなり深刻化してると思います。レジュメをほぼ毎日見ていますが、50才以上が半分くらいあるのではないかと。
年収も上がっていて、多くの候補者は専門性がないので非常に雇いにくい。
そして大企業病なので、「大企業のノウハウをベンチャーにインプットできる。」と言った謳い文句
— 加納裕三 ⚡️(Yuzo Kano) (@YuzoKano) November 25, 2021
この姿勢だとミスマッチは解消できないのではないでしょうか?
50代の大企業リストラ組が真剣に見つめ直さなければいけないのは、大企業のブランドがない状況での、ご自身の市場価値かと。
労働市場には、同じような候補者が溢れかえってます。それが見えてない。
— 加納裕三 ⚡️(Yuzo Kano) (@YuzoKano) November 25, 2021
大企業にずっと勤めたのち、50代で転職しようとしても結構厳しいんですよね。
大企業病にどっぷり浸かってきてますし、結局専門性が身についてないので採用もされません。
まあここまできたら、最後まで会社にしがみついて定年を迎えた方が良いでしょう笑
まとめ
ここまで、大企業から転職しても使えない人材について特集してきました。
大手人材はなぜ使えないと思われるのかを把握し、対策を講じておくことが超重要です。
ぜひここで紹介したポイントを参考にしていただき、転職を成功に導いてくださいね。
では最後に、おさらいをしておきましょう。
まとめ
大手人材が使えない4つの理由
- プライドが高すぎる
- 臨機応変さの欠如
- 指示待ちのクセ
- 年齢的問題
大企業から転職→使えないを防ぐ4つの対策
- 深い自己分析
- 常識を捨て去る
- 質ではなくスピード重視
- 転職エージェントに相談する
私の経験上、大企業出身者が使えないと思われるのは能力の問題ではないことがほとんどです。
ここでご紹介した4つの理由により、歯車が噛み合っていないことが原因だと考えられます。
最後まで読んでいただいたあなたは、きっと転職を成功させることができるでしょう。
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいなと思っています。