大企業を退職したいけど、その前にやるべきことは何?
退職前に知っておくべき心構えはどんなものがあるの?
大企業を退職するにあたり、気をつけるべき注意点は?
このような悩みや不安を抱えている人に向けて、役立つ情報をご紹介しています。
この記事を読めば、後悔することなくスムーズに大企業を退職して、次のステップに進むことができます。
私自身、ENEOSという大手石油会社を6年目に退職し、ベンチャー企業や外資系企業を渡り歩いてきました。
当時の失敗も踏まえ、私が今大企業を辞めるなら絶対にやるべきこと、そして退職するにあたり必要な心構えや注意点をまとめました。
あなたにとって有益な情報だと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
大企業退職前にやるべき6つの手順
まず最初に、大企業の退職前にやるべきことを時系列でリストアップしていこうと思います。
以下の流れで行動すれば、すべてスムーズかつ上手く退職できますのでチェックしてくださいね。
大企業退職前に絶対やるべき6つのこと
- 転職エージェントに相談する
- 転職先の会社を決める
- 退職の意思を伝える
- お世話になった人への挨拶
- 退職金の計算と運用
- 後任への引継業務
①転職エージェントに相談する
大企業を退職すると決めてから、まず最初にやるべきなのは転職エージェントに相談することです。
特に転職未経験の人は流れやノウハウを知らないと思うので、転職のプロから情報を得ましょう。
転職エージェントとは、募集企業と求職者の間に立って転職を支援してくれるサービスです。
転職の際には必ず活用するサービスで、キャリアカウンセラーという方が無料でサポートしてくれます。
求人の紹介だけではなく、職務経歴書の作成・面談設定・日程調整などをすべてやってくれます。
ただし、転職エージェントは自分のレベルに合ったサービスを選ぶ必要があります。
どこ使うべきか分からないっていう人は、私自身が過去に使ったオススメサービスの特徴をまとめていますので、こちらを参考にしてくださいね。
【厳選】転職で役立ったおすすめエージェント6選とサービス3選
ちなみにですが、転職の相談相手として避けるべき人もいます。
誰を避けるべきかとその理由についてもご紹介しておきます。
避けるべき転職の相談相手
両親:大企業=絶対・安定という古い考え方のため
同僚:転職未経験なのでアドバイスが的外れ、情報漏洩のリスクあり
②転職先の会社を決める
次に、転職先の会社を決めましょう。
求人選びや応募自体は転職エージェントでできますので、しっかり吟味して選択しましょう。
全体の流れや通過率については、以下の図のとおりです。
※マイナビ転職参照
特に転職未経験の方は気になるポイントだと思いますが、大きな違いは以下2つです。
平均応募社数8.4と少ない
就活だと30〜40社くらいエントリーするのが平均ですが、転職活動の場合、応募社数は少ないです。
理由は「応募企業をあらかじめ絞り込むから」で、ターゲットを定めて狙い撃ちしていきます。
就活時代は社会人未経験の状態なので、あまり絞らずたくさん応募しますよね。
転職活動の場合、業界・業種・年収・役職など各自異なるので、必然的に応募社数は減ります。
書類選考のハードルが高い
就活だとES選考のハードルは高くないですが、転職活動では書類選考で結構落ちます。
一次面接への通過率は30%(マイナビデータ)だそうですが、経験上もっと低いです。
書類選考で落ち続けるとメンタル不安定になりがちなんですが、これが普通なので安心ください。
一方で、面接まで進めることができれば、内定確率はかなり高くなります。
一次面接から内定までは50%くらいが体感ですので、いかに書類選考の通過率を上げるかが大事。
なお、書類選考を高確率で通過させるためのノウハウは、別記事でまとめますのでご覧くださいね。
ちなみにですが、転職先の会社を決める上で注意すべきポイントは以下2つです。
転職先を決める際の注意ポイント
退職前に転職先を決める
ブラック企業対策
転職先を決めずに退職する人が結構多いのですが、金銭的・精神的に不安定になって、転職先選びに妥協が生まれるのでオススメしません。
なので、必ず在職中に転職先を決めるよう注意してください。
また、ブラック企業への転職は絶対避けるべきですので、注意深く企業を調査してください。
最も効果的な方法は「口コミサイト」をチェックすることで、私のオススメは転職会議です。
実際に働いていた社員が書き込んでいるので、信ぴょう性が高い情報を得ることができますよ。
③退職の意思を上司に伝える
転職先が決まれば、退職の意思を上司に伝えるようにしましょう。
とても緊張するシーンですが、滞りなくきちんと伝えるために、以下にて注意点を書いておきます。
メールではなく直接口頭で伝える
メールで退職の意思を伝えるのではなく口頭で伝えるようにしましょう。
オンライン文化が発達している時代ではありますが、大事なことは面と向かって伝えるべきです。
(リモート勤務だったとしても、直接会う時間をもらって伝えるのがベストです)
最初に伝える相手は、筋として「所属部署のMG」にしましょう。
他の方への報告や挨拶は上司との1対1後にすべきで、大企業はこの順番を重んじるので注意しましょう。
伝える内容を準備しておく
いざ退職の意思を伝える際、聞かれそうな質問の答えを用意しておきましょう。
上司から質問される可能性が高いポイントは、以下3つです。
上司面談の際の準備ポイント
退職理由
退職時期
転職先の会社
上司から色々聞かれると思いますが、この3つくらいはパッと答えられるように頭を整理しておきましょう。
特に退職の時期については重要で、最短でも3ヶ月以上先に設定するようにしましょう。
上司はあなたのポジションの人員補充をする必要があるので、退職時期は決めておいてください。
たまに1ヶ月後とか設定する人がいますが、短すぎると迷惑かかってしまうので避けるようにしましょう。
④お世話になった人への挨拶
大企業退職前の行動で一番大事なのが、挨拶です。
きちんと挨拶をしておくことで、貴重な仲間・人脈として将来活きてきます。
挨拶の方法は、お世話になった順に「会食→直接口頭→電話→メール」で対応しましょう。
どの方法にするかは、相手の役職や年齢も考慮に入れるべきですが、お世話になった順に自ら決めれば良いでしょう。
挨拶しておくべき人たちは、以下のとおりです。
挨拶しておくべき人物リスト
役員以上で可愛がってくれている人
所属部署の部長・副部長
他部署でお世話になったMG以上
親密または尊敬している先輩たち
プライベートで仲の良い同期たち
仲の良い後輩たち
これらの方々には、挨拶の言葉はもちろんですが、転職先の会社情報を伝えつつ連絡先交換しましょう。
大企業時代の人脈は非常に貴重で、将来必ず役立つので繋がっておくようにしてください。
もう1つオススメしたいのは、出戻りの打診をしておくことです。
大企業を辞めること、転職することにはリスクが伴うので、MG職以上の方に打診しておくと良いです。
企業側も経験を積んで帰ってきてくれるのはプラスですし、あなた自身も戻る場所があると安心して退職できますよね。
ダメ元でも良いので、打診してみる価値はあると思います。
⑤退職金の計算と運用
社内の手続きと挨拶が終わったら、支給される退職金の計算と運用方法を考えましょう。
大企業である程度の年数働くと退職金が支払われるので、退職前に詳しく調べておきましょう。
金額:社内の給与規程や退職規程をチェック
運用:自己投資・NISAの積立など
私は入社6年目の途中に退職しましたが、退職金は数百万円ほど出た記憶があります。
大企業ならまとまった退職金が支給されるはずなので、無駄使いしてしまわないよう運用方法を考えておきましょう。
⑥後任への引継業務
最後になりますが、後任への引継はしっかり行いましょう。
立つ鳥跡を濁さず、スムーズに仕事を引き継げるように、気遣いを忘れずに丁寧にやっておきましょう。
具体的になにをやるべきかというと、ザッと以下のとおりです。
後任への引継業務
主要顧客に引継挨拶
業務引継書を作成する
取引先の名刺を後任に渡す
もし後任が早めに着任したら、口頭で説明したりオフラインで業務を引き継いでフォローしましょう。
特に属人的になってしまっている業務があれば、細かく優しく情報を渡してあげてくださいね。
大企業退職前に持つべき4つの心構え
大企業退職前の手続きは前述のとおりなんですが、心構えとして持つべきポイントもご紹介します。
大企業退職前に持つべき4つの心構え
- 中小ベンチャーは向き不向きあり
- 大企業特有の勘違いをなくす
- 体験談をインプットしておく
- 理想のキャリアを考えておく
中小ベンチャーは向き・不向きがある
大企業から転職する勇気と挑戦は素晴らしいですが、中小ベンチャーには向き・不向きがあります。
可能であれば自分の性格と適性を深く分析したうえで、大企業から転職すべきかどうか判断するべきです。
私自身の経験を踏まえ、中小ベンチャーへの転職で後悔してしまうタイプについて以下でまとめています。
転職すべきかどうか迷っている人は、ぜひこちらをチェックして冷静に判断してくださいね。
【体験談】大企業から転職して後悔する7タイプと成功の4つの秘訣
大企業特有の勘違いをなくす
優秀な大企業社員だからこそ陥りがちな「勘違い」をなくしておくことが大事です。
大企業はとても恵まれた職場環境なので、高い割合で転職後にカルチャーショックを受けちゃいます。
具体的にどんな勘違いがあるかというのは、以下の記事で紹介をしています。
転職先してビックリしちゃわないように、事前にチェックしておいてくださいね。
大企業社員必見!致命的な勘違い7選とベンチャー転職すべき理由を解説
体験談をインプットしておく
私のブログも含めて、大企業から転職した人の体験談をインプットしておきましょう。
大企業を退職した先輩方の生の声や口コミは、最も貴重な情報なのでググって入手しておいてください。
確かに大企業を退職した人の情報って少ないですよね・・
そんな人は、私の体験談と年収推移をまとめた記事を見てみてください。
キャリアを一度捨ててしまった人間なので失敗談が多いですが、安心材料にはなると思いますよ笑
大企業から転職で年収200万円下がる→V字回復した体験談と4つの秘訣
理想のキャリアを考えておく
最後になりますが、退職した後のキャリアを自分で描いておくことをオススメします。
なぜなら、転職後は自分の市場価値を高めていくことが年収アップに繋がっていくからです。
終身雇用が前提の大企業とは全く異なるので、キャリアに関して考えておくことは重要です。
ちなみに、28歳で大企業を辞めた私の年収推移はこんな感じです。
28歳:600万円
29歳:400万円
32歳:300万円
34歳:500万円
36歳:850万円
当時は「キャリアって何?」という状態で、かつ転職先も決めずに退職しましたが・・
試行錯誤を繰り返して年収を上げ、2022年で1000万円を超えるまでにキャリアを構築しました。
ただ、最初から真面目にキャリアを考えていれば、もっと早く年収を上げられたなと後悔あり。
大企業退職前に、うっすらとでいいので理想のキャリアを勉強して、考えておくことをオススメします。
まとめ
以上、大企業を退職する前にやるべきリストと心構えまでご紹介しました。
大企業を退職する際は、手続きの手順や意識すべきポイントが多いのでぜひお役立てください。
では最後におさらいしておきましょう。
まとめ
大企業退職前にやるべき6つの手順
- 転職エージェントに相談する
- 転職先の会社を決める
- 退職の意思を伝える
- お世話になった人への挨拶
- 退職金の計算と運用
- 後任への引継業務
大企業退職前に持つべき4つの心構え
- 中小ベンチャーは向き不向きあり
- 大企業特有の勘違いをなくす
- 体験談をインプットしておく
- 理想のキャリアを考えておく
初めての退職手続き、何から何まで分からないことだらけで混乱しちゃいますよね。
そんな人は、この記事や私のブログをしっかり読んで活用してもらえればと思います。
今回ご紹介した手続きは、どこの大企業に所属していても関係なく使えるステップなので、ぜひ参考にしてくださいね!