実際の体験談を聞いてみたい!
年収下がる転職って不安だけど大丈夫なの?
年収をV字回復させるにはどうすればいいの?
経験者の声をたくさん聞いてみたい!
上記のような悩みや疑問を抱えている人に向けた内容になっています。
この記事を読めば、年収を下げて転職した人の事例を知りつつ、V字回復の秘訣を知ることができます。
私自身、28歳年収600万円→400万円を下げて初転職を果たし、その後に年収もキャリアも構築してきました。
その経験も踏まえて、転職すべきか悩んでいる方々に体験談とアドバイスを送りたいと思います。
目次
転職で年収200万円下げた体験談とその後
まず最初に、私が新卒入社してから2021年までの年収推移をグラフ形式で作ってみました。
各フェーズでどんな経緯や考えを持っていたかを詳しくご紹介していこうと思います。
①28歳:年収600万円
大企業6年目の28歳の時、勢いで退職届を出して辞めました。
年収は賞与も含めて600万円くらいだったと思うのですが、待遇面では何の不満も感じておらず。
じゃあなぜ辞めたのか、理由はたくさんあるのですが以下のとおりです。
大企業を辞めた理由
・大企業の看板を捨てて自分自身で勝負したかった
・性格的により小さな組織の方が活躍できると感じた
・30歳を迎える前に、海外一人旅に挑戦したかった
・将来40年間働き続けるのは不可能と感じた
・先輩や上司に誰一人憧れを持てる人がいなかった
・6年間希望を出していた営業職に異動できなかった
代表的な理由のみ記載しましたが、こんな感じです。
ポジティブ・ネガティブ両方の理由が混在していたのですが、入社2年目の頃から辞めたいと思っていたので、積もり積もって6年目に限界を超えたというイメージでした。
実際に退職の意思を上司に伝えたのは、6年目の評価面談のときでした。
面談前から退職の意思が強い状態でしたが、事前に伝えていた営業職への異動願いが通るかどうかで判断しようと決めていました。
上司「7年目からどんな仕事がしたいの」
私「1年目の頃からお伝えしているのですが、営業したいです」
上司「それは無理だな。営業は人員が足りていて・・」
私「じゃあもういいです、辞めます」
超シンプルですが、とっさに口から出たので、それだけ不満が溜まっていたのでしょう。
離職率が一桁台のホワイト企業だったので上司も驚愕していましたが、不思議と私に迷いはありませんでした。
当時の私は「デキの悪い社員」という評価だったので、残念ながら引き留めはなし笑
ただ夢と希望に満ち溢れていたので、ようやく新天地に翔けるという清々しい気持ちでした。
ちなみに、転職先は何も決めておらず、挑戦したいヤル気だけは満々という危ない状態でした。
②29歳:年収400万円
さて、大企業を見切り発車で退職したものの、先ほどお伝えしたとおり転職先を決めておらず。
約6年間必死に働いてストレスも溜まっていたので、デトックス兼ねて1年間ニート生活を満喫。
途中で念願のネパール一人旅も決行し、人生で久しぶりに自由を満喫できたと思います。
帰国後、渋谷のバーで飲んでいたらたまたま知り合いの先輩に遭遇。
不動産業界で活躍している方だったのですが、ベンチャー企業で営業マンを探しているとのことで声をかけてもらい転職成立。
転職先は無名の不動産ベンチャーだったのですが、希望の新規営業ができるとのことで即決しました。
念願の成果型の営業職、前職では感じたことのないヤル気が溢れてきて、一生懸命働きました。
結果的に3ヶ月目で営業No.1を獲得、自分の中に潜んでいた才能が開花しつつあると実感しました。
確かに前職から年収は200万円下がりましたが、素晴らしい充実感と成績を体感できたため、私の人生のターニングポイントになりました。
ここで学んだことは、以下のとおりです。
ポイント
・仕事は年収だけで選んではいけない
・毎日忙しくても充実感あれば苦じゃない
・人には必ず適性があり天職がある
営業が自分には向いているという自己分析は、間違いではなかったんだと確信しました。
大企業で全くうだつの上がらない社員だったのに、転職によって結果も評価も劇変しました。
自分の適性に合った職選びがいかに大事かということを、身をもって体感したのがこの時期でした。
③32歳:年収300万円
この2年間のキャリアは、唯一後悔している部分です。
リクルート系の会社のインサイドセールス(人材派遣)に転職して、毎日時給で働いていました。
なぜ不動産ベンチャーを辞めて、しかも派遣社員に切り替えたかというと、以下の理由でした。
派遣社員になった理由
・前職で働きすぎて体の調子が悪くなった
・副業を開始したため時間を確保したかった
・リクルートの名前をキャリアに載せたかった
・インサイドセールスは今後トレンドになると思った
今思えば、非常に浅い理由で派遣を選んでしまったなと思いますが、4つ目の理由は結構真剣に考えていました。
営業は対面型から非対面型に変化すると考えていましたし、早い段階から学んでおくことで市場を先取りできるなと思っていました。
残念ながら当時は「インサイドセールス=派遣社員」しか募集がなかったので、迷った挙句、派遣への切り替えを選択したという理由もあります。
この仕事を通じて面白い仲間と出会えましたし、社内表彰もたくさんもらえたので、無駄ではなかったかなとは思います。
ただ派遣社員というキャリアは、人材価値を下げる効果があるのであまりオススメしません。
④34歳:年収500万円
30歳中盤になり、さすがに年収を上げたいと思い転職活動開始。
年収最悪、派遣社員の30代が再びキャリアを構築して年収を上げるには、どうすればいいかを必死に考えました。
その結果、以下のポイントが大事になるという結論になりました。
ポイント
・資金力があること
・成長企業であること
・自由でフラットな組織
・実力主義かつ成果型の給与体系
たくさん求人を探して見つけたのが「外資系ユニコーン企業」でした。
上記4つの条件を満たす企業に狙いを定めて転職活動を行った結果、幸運にも内定を獲得できました。
年収も500万円まで回復し、インセンティブ給付きの仕事だったので毎日必死に頑張って年収アップ。
入社半年後には役職もマネージャーになり、順調に社内評価を上げることに成功していきます。
自分はやはり営業が向いていると再認識できましたし、外資系企業で活躍できたことも自信になりました。
ただし、会社自体の業績が途中から悪化し、2年目には日本から撤退することになり強制転職。。
軌道に乗り始めたところで残念だったのですが、また別の会社を探す必要が出てきました。
その際、私を高く評価してくれた上司が会社を紹介してくれ、好条件で転職することに成功しました。
人の紹介で転職したのが初めてでしたが、最も良い転職の方法だなと感じました。
ポジションも年収も満足のいく条件を得やすいですし、仕事の姿勢と人付き合いは大事だと改めて認識したことを覚えています。
⑤36歳:年収850万円
ここは現職でもあるのですが、本業を年収850万円まで伸ばすことに成功しました。
32歳の頃は年収300万円だった自分にとって信じられないですが、約3倍アップとなっています。
この4年間の私のキャリア戦略は大正解、外資系の営業マンが自分には最適だと感じている状況です。
今後の40歳までの計画については、以下のとおり考えております。
キャリア計画
・40歳までに年収1000万円を超える
・40歳までにビジネス英語マスター
・副業、投資で収入を拡大・分散
収入面も安定しつつあるので、余剰資金をどんどん投資に回して資産形成するのが目下の課題。
本業では年収1000万円、副業も軌道に乗せてプラスαの収入を作って行けたらと考えております。
あと外資系のクセに英語が全然ダメなので、集中して英語をマスターしたいなと企んでます。
以上、28歳の初転職からこれまでの体験談を書かせていただきました。
大企業退職から8年間紆余曲折ありましたが、最高に楽しく充実した人生になったと思います。
V字回復するための4つの秘訣
大企業からベンチャーへの転職のように、年収やキャリアを下げる動きをしようと考えている方へ。
私のこれまでの経験を踏まえ、転職後にV字回復するための秘訣を4つご紹介したいと思います。
V字回復のための4つの秘訣
- 年収を下げる転職は20代まで
- 年収アップの法則を把握すべし
- 自分の適性を正確に把握すべし
- 転職エージェントへ事前相談すべし
年収を下げる転職は原則NG
まず最初に、そもそも年収を下げる転職というのは避けるべきだと考えています。
その理由は簡単で「回復させるのに時間がかかるから」です。
実際、大企業時代の年収600万円までV字回復するのに、私自身8年ほどかかっています。
ちょっと遠回りした感は否めませんが、元に戻すのにある程度の年数がかかるのは間違いないです。
なので、年収は現状維持で転職するのが最低ラインであるという意識を持っておくべきです。
この点に関しては、私が投稿したツイートを載せておきます。
年収ダウンの転職でもOKなケース
・独身
・20代
・成長業界である
・年収以上の魅力
・お金に執着がない
・現年収が高すぎる
・現職がブラック企業結論、年収ダウンは基本受けるべきではない。受ける場合は、自分の中で心の整理と納得してから決めるべきです。
— もーりー@V字キャリア論 (@Mouri85T) January 7, 2022
特に「独身」「20代」は重要なポイントで、要はリスクを負ってOKな状況なら問題ないということ。
それ以外も、該当する項目が多い場合は年収を下げた転職もいいんじゃないかなと思います。
ぜひ参考までに見て欲しいですし、このタイミングでフォローしておいてください笑。
年収アップの法則を把握すべし
転職後、どうやったら年収アップさせやすいのかを把握しておくことが大事です。
事前に年収を上げる方法を知っておけば、転職の心理的なハードルを下げることができます。
私の経験上、年収をV字回復させるポイントは以下の3つがあります。
年収V字回復のポイント
・専門性を高めること
・成長業界に行くこと
・役職を獲得すること
まず専門性ですが、自分の強みを活かせる職種でスキルと実績を積み重ねることです。
私の場合は「営業」ですが、2社目からずっと営業職としてキャリアを作っていますよね。
このように、自分が得意な職種で経験を積み、専門性を高めていくことが大事になってきます。
2つ目として、成長業界に身を置くことです。
成長業界は会社も大きくなりやすいので、比例して自分の年収もアップしやすい傾向があります。
2022年でいえば、IT・SaaS・AI業界がホットな業界なので、転職先としてかなりオススメです。
最後は、役職を獲得することです。
例えがマネージャー職になれば給与が上がりますし、転職でも年収を上げやすいです。
役職は今いる会社で信頼を得ないといけないので、一生懸命頑張るしか方法はないでしょう。
この3つを意識すれば年収は上がっていきますので、ぜひ知っておいてくださいね。
自分の適性を正確に把握すべし
そもそもですが、自分自身が大企業から転職して成功するタイプかどうか、冷静に判断することが重要です。
なぜなら、大企業は一度辞めたら元に戻るのがほぼ不可能になるからです。
私自身、先述のとおり勢いで大企業を辞めたのですが、幸運にもベンチャー向きの性格だったので助かりました。
ただ、もし大企業向きの性格なのに転職していたとしたら、深く後悔していただろうなと思います。
転職前に、必ずあなた自身の自己分析をやって、本当に辞めてよいのか確認することをオススメします。
転職して後悔してしまう具体的なタイプをこちらの記事でまとめています。
後悔を防止する方法も書いていますので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。
【体験談】大企業から転職して後悔する7タイプと成功の4つの秘訣
転職エージェントに事前相談する
「餅は餅屋」ということわざのとおり、転職は転職のプロに相談するのが一番いいです。
転職に関するノウハウをたくさん持っている相手から、正しい情報を仕入れることが大事です。
実際、転職を何度も経験した私でも、転職の相談はエージェントの担当者に必ずするようにしています。
特に年収を下げる転職の場合、年収をV字回復しやすい方法やアイデアも得ておくべきです。
知るのと知らないのでは、将来的な年収やキャリアに大きな差が生まれるので、対策は絶対必要です。
どうすれば良いか迷ったら、とりあえずエージェントの面談を依頼して会話することをオススメします。
自分の求める転職先によって、最適なエージェントを選ぶと良いでしょう。
各エージェントでターゲット層や求人内容が異なるので、違いを知っておくようにすべきです。
私自身が活用したエージェントを含め、各サービスの特徴や感想を記事にまとめています。
かなり参考になる内容を書いていますので、ぜひ読んで参考にしてもらえればと思います。
【厳選】転職で役立ったおすすめエージェント6選とサービス3選
まとめ
以上、年収を下げてV字回復した経験と4つの秘訣についてご紹介してきました。
28歳からの経験をもとに書いた内容ですので、きっと参考になる情報だと思っています。
では最後に、ポイントをまとめさせていただきます。
まとめ
大企業から転職して200万円下げた体験談
- 28歳:600万円
- 29歳:400万円
- 32歳:300万円
- 34歳:500万円
- 36歳:850万円
V字回復するための4つの秘訣
- 年収を下げる転職は原則NG
- 年収アップの法則を把握すべし
- 自分の適性を正確に把握すべし
- 転職エージェントに事前相談する
大事なポイントをたくさん書いてきましたが、最終的に自分の気持ちに正直になることが最重要です。
勢いで辞めた私でもV字回復できましたし、リスクではなくワクワクを大切に行動しましょう。
大切なのは行動であり、行動がなければ現状を変えることは不可能なので、肝に銘じましょう。
この記事が、あなたの社会人人生に少しでも役立てば嬉しいなと思います!