新卒は大企業とベンチャーどっちに就職すべき?
その理由や両者の違いはなんなのか教えて欲しい!
大企業に就職するための方法やポイントはなに?
上記のような疑問を持っている就活生に向けて、有益な記事を作成しました。
この記事を読めば、自分が大企業かベンチャーどっちに就職すべきタイプなのかを理解できます。
私自身、新卒で石油大手ENEOSに就職して、その後ベンチャー企業へ転職した経験があります。
大企業もベンチャーも経験してみて、新卒で入るならどっちが良いのかを解説したいと思います。
目次
新卒の就職先は大企業一択である理由
最初に結論をいえば、新卒で就職するなら大企業一択だと思っています。
それはなぜなのか、以下にて5つの理由をお伝えしていきます。
大企業は社員研修制度が充実
大企業の大きなメリットの一つに、社員研修制度が充実していることがあります。
ベンチャーではコスト的に経験できない内容も、若い社員から無料で受講が可能です。
具体的にどんな研修が揃っているかというと、以下のような内容です。
海外研修
TOEIC対策・英会話
ビジネスマナー研修
ロジカルシンキング研修
ビジネスメール研修
Word・Excel研修
PowerPoint研修
この中でも最も貴重なのが、「海外研修制度」です。
数ヶ月から数年の期間、給与をもらいながら海外拠点に身をおいて現地で働ける制度。
海外に拠点を持ち、社員を長期研修に出せるコストと余裕があるのは、大企業ならでは。
入社から3年以内にこれほど貴重な経験をさせてもらえるのは、大きな魅力だと思います。
海外研修以外もスキルアップできる研修を受け放題なので、意欲さえあれば大きく成長できます。
上記のような社会人の基礎スキルは結構大事なので、ガンガン受講してマスターすると良いでしょう。
就職失敗のリスクが低い
大企業に就職しておけば、労働環境が最悪だったなどのリスクは限りなく低く抑えられます。
なぜリスクが低いのかというと、社内の制度や職場環境がかなり整備されているからです。
私が実際に入社した大手企業では、以下のように制度や環境が整っていました。
大手企業の制度や職場環境
休日→有給休暇が初日から付与。取得可能。
福利厚生→寮・社宅・社食・交通費・健保が完備。
給与→諸手当が充実。残業代も100%支給される。
仕事→長期の新入社員研修あり。終了後もOJT制度あり。
人間関係→同期も多いので、友人ができやすい。
大手企業なら、就職後に「思ってたのと違う!」ってなることは確実に避けられます。
まずはじっくり働きたいな・・と思う人は、ベンチャー系の会社より大手企業の方が安全でしょう。
最悪なのが、サービス残業やらされたり研修制度がなくて新人でいきなり重い仕事をやらされること。
ベンチャー系なら往々にしてあることなので、なるべき名のある大企業を選んだ方が賢明です。
キャリア形成は大企業スタートが有利
将来的な話なのですが、転職でキャリアを作るのなら大企業で働いたという経歴は貴重になります。
大企業で働いていた優秀な人材という箔がつくので、転職の際にかなり有利になります。
例えば学歴でみると、全ての能力が同じだとした場合、あなたはどっちを採用しますか。
A:○○高校卒業(高卒)
B:慶応大学経済学部卒業(大卒)
もし私が経営者なら、リスク管理のために迷わずBさんを採用するでしょう。
もちろん面接で人物評価はしますが、Bさんの方がポテンシャルを感じるのは当然でしょう。
転職市場でも同じことが起こっていて、新卒でどの会社に就職して働いたか経歴を見られます。
もし有名な大企業だったら、それだけで優秀な頭脳を持っているという安心感を持ってもらえます。
仮に転職を考えていなくても途中で心変わりする可能性もあるので、大企業で保険をかけましょう。
(私も終身雇用を誓って入社したものの、2年目ですでに転職を決心していましたから)
注意ポイント
30歳を超えると大企業出身の効力は失われてしまいます。転職するなら20代がベストなので、大企業に就職すれば不死身だというわけではないので注意しましょう。
新卒しか入れない企業が非常に多い
大企業の中でも、新卒しか受け入れていない企業は世の中にたくさんあります。
こういった会社は、退職者の枠を新卒で埋める仕組みになっているので、中途は受け入れていません。
業界としてはインフラ系・商社・銀行系がその傾向が強いかなと思います。
私が就職したENEOSも、当時は中途採用はなく全員新卒メンバーで構成されていました。
なので、新卒の貴重なカードは大企業で切っておいた方が良いというのが私の考えです。
大企業→大企業・中小・メガベンチャー・ベンチャーどこでも転職可能
ベンチャー→大企業は転職候補から外れてしまう
もし大企業に入って合わないなと感じたら、私のように辞めればOKです。
やりたいことや入りたい企業が特にないのなら、大企業に入ってリスクヘッジしておくのがおすすめ。
可処分所得が多くなる
大企業の大きなメリットとして、可処分所得がとても多いという点があります。
可処分所得とは、給与から税金や諸経費を引いて残った手取り金額のことだと思ってください。
なぜなら、大企業は福利厚生がめちゃくちゃ充実しているからです。
具体的にどんな福利厚生があるかというと、ざっとこんな項目があります。
大手企業の福利厚生
家賃2万円以下の社宅・独身寮
格安で食べられる社員食堂の設置
家族手当や大都市手当などの手厚い補助
自社商品を格安で買える社員割引制度
特別割引が適用される保養所設備
ジムを安く契約できる補助制度
一番大きいのは社宅や独身寮で、ここに住めば家賃2万円もしません。
東京都内一人暮らしなら、安くても家賃5万円以上はかかるので非常にお得です。
それ以外もたくさん福利厚生制度があるので、ベンチャーと比べて可処分所得が大きくなります。
参考:大企業からベンチャー転職する時にチェックすべき5つの福利厚生
ベンチャー企業だと、社内の給与や福利厚生の制度が見劣りするので金銭面で苦労します。
使えるお金も意外と多くないので、節約生活をしながら過ごさなくてはいけなくなるのです。
私の持論として、貧乏生活は脳みそも貧乏思考になってしまうので、あまりおすすめはできません。
できる限り収入は確保しておき、余ったお金は自己投資に回してレベルアップを図ること。
これができるのが大企業の魅力ですし、上手くお金を運用して成長して欲しいなと思います。
ベンチャーに就職すべき人の3つの特徴
個人的には大企業への就職を強くおすすめしますが、とはいえベンチャーも魅力があります。
新卒でベンチャーに進むべき人はどんな人なのか、特徴をお伝えしようと思います。
20代でバリバリ活躍したい人
ベンチャーでは、実力があれば20代のうちからドンドン重要な仕事を任されます。
もちろん実力が認められればですが、早い段階から重要なポストに抜擢される可能性があります。
年収も上手くいけば20代で1000万円を超えることも可能なので、実力勝負したい人はおすすめです。
ベンチャー:20代で部長クラス&年収1000万円も可能
大企業:40代で課長(年収1000万円)→50代で部長クラス
大企業の場合、組織をマネジメントする管理職になれるのは、早くても30代後半です。
しかも年功序列であるケースがほとんどなので、頑張れば早く昇格できるわけでもないです。
とはいえベンチャーは実力主義なので、抜擢されなければ当然役職にはつけません。
その場合、転職を余儀なくされますので、リスクは想定した上で挑戦すべきでしょう。
学生の延長で仕事がしたい人
ベンチャーは20代が中心の職場であることが多いので、学生の雰囲気で仕事ができます。
これは私がベンチャーを愛する理由の1つなんですけど、やっぱり楽しい方が仕事も楽しい!
学生気分のまま仕事に取り組めるので、とてもリラックスして伸び伸び仕事ができます。
もし体育会系が好きで、縦社会でピシッとしたい人は大企業の方が良いでしょう。
自分を含めフラットな関係で、自由に仕事をしていきたい方はベンチャーが良いでしょう。
注意ポイント
ベンチャーはフラットな組織ですが、新卒1年目から自由に仕事をするのは結構ハードル高いです。研修制度も充実していないので、自ら学び成長していける人にぴったりです。
将来的に起業を考えている人
大企業だと終身雇用を前提の働き方ですが、ベンチャーは起業を考えている人が良いです。
なぜなら、ベンチャーは社長と近い距離で仕事ができるので、起業のノウハウを学べるからです。
ベンチャー企業は、社員数100名以下の小さな組織であることがほとんどです。
そのため、社長を含めた経営陣と距離が近く、会社経営の仕組みを実践で学ぶことができます。
大企業では絶対に学べない貴重な経験なので、将来起業を考えているならベンチャー一択でしょう。
ちなみに、転職を前提に就職する人もベンチャー企業を選択すると良いと思います。
キャリアアップしていくなら、大企業の経験は必要ないので、最初からベンチャーに挑戦しましょう。
大企業に就職するためのおすすめ就活サービス
新卒で大企業就職が良い理由と、ベンチャーに行くべき人の特徴をご紹介しました。
とはいえ、そもそも大企業は狭き門ですから簡単に就職できるものではありません。
じゃあ大企業に就職するために必要なものは何かというと、就活サービスを活用することです。
なぜ就活サービスが良いかというと、以下のような理由があります。
大企業への就職に就活サービスが良い理由
全て無料で活用できる
就活のプロに相談できる
自己分析〜面接対策ができる
大企業社員と出会って訪問できる
特別選考ルートをゲットできる可能性あり
サービス内容は各社で異なるのですが、共通しているのは全て無料で使えることです。
なのに、意外と使っている就活生が少ないので、ライバルと差をつけるチャンスなんですね。
大企業に就職するのにおすすめなサービスと使い方については、こちらでご紹介しています。
かなり有益な内容になっていると思うので、ぜひ読んでみてくださいね。
【厳選】大企業から内定獲得できるおすすめ就活サービスと活用方法
まとめ
以上、新卒で就職するのは大企業とベンチャーどっちが良いかを解説してきました。
この記事を読んで自分の適性を見極めていただければ、良い就職活動が送れると思います。
では、最後におさらいしておきましょう。
まとめ
新卒の就職先は大企業一択である理由
- 大企業は社員研修制度が充実
- 就職失敗のリスクが低い
- キャリア形成は大企業スタートが有利
- 新卒しか入れない企業が非常に多い
- 可処分所得が多くなる
ベンチャーに就職すべき人の3つの特徴
- 20代でバリバリ活躍したい人
- 学生の延長で仕事がしたい人
- 将来的に起業を考えている人
働いたこともない就活生の段階だと、自分がどの会社に就職すべきかなんて分からないですよね。
そんな人は大企業に就職しておいた方が良くて、就職してから自分の人生を熟考すればOKです。
強い意志があったり自信がある人はベンチャーでもいいですが、それ以外は大企業を狙いましょう。