・大企業病ってそもそもなに?
・大企業病の特徴ってどんなの?
・大企業病を回避する方法はあるの?
今回は大企業病に焦点を当てて、大企業勤めで悩んでいる方に向けて記事を書いています。
これを読めば、大企業病の特徴を把握でき、病にかかることなく優秀な人材に育つことができます。
私自身、新卒で大企業に6年間勤めましたが、大企業病にかからず成長し続けることができました。
ただし、努力せずに働いているだけだと、無意識のうちに大企業病にかかって苦しむことになることも事実です。
私がどうやって大企業病を回避して成長したのか、秘訣も書いてますのでぜひ読んでください。
目次
そもそも大企業病ってなに?
大企業病は昔から言われているネガティブな用語ですが、いったいどんな病のことなんでしょうか。
まずネットで調べてみたところ、Wikipediaではこういう風に書かれていますね。
大企業病(だいきぎょうびょう)とは、主に大企業で見られる非効率的な企業体質のことである。
大きな組織であるがゆえに、生じてしまう一筋縄ではいかない面倒な問題と捉えて良いでしょう。
私が所属していた会社でも大企業病が蔓延していて、伸び伸びと仕事がしやすい環境ではありませんでした。
特に成長著しい20代にとって、大企業病は自らの成長の妨げになってしまうケースが多いです。
20代は伸びしろしかないので、積極的に挑戦できる環境が本来大事なのですが、大企業では特有の障害がたくさんあってなかなか挑戦できません。
では、具体的に大企業病の特徴とはどんなものがあるのでしょうか。
以下にて、10個の特徴と回避策について書いていこうと思います。
大企業病の特徴10選
これは大企業病だ!と思われる特徴を10個ご紹介したいと思います。
大企業に勤める方は自分の会社がどれだけ当てはまっているかチェックしてみてください。
挑戦心が消えていく
大企業に長く勤めれば勤めるほど、仕事上での挑戦心が失われていく症状です。
なぜ挑戦心大企業はすでにビジネスが完成しているため、挑戦できるフィールドが少なく成長できる機会が少ないからです。
例えば私が入社した石油会社ですが、創業から100年以上経っている超大手企業でした。
日本全国でビジネスが展開され、新規事業をやらなくても莫大な売上があったので、挑戦不要な環境。
毎日与えられたタスクをひたすらこなすのが大企業の特徴なので、挑戦心も年々減退します。
安定と引き換えに挑戦を手放すことになるので、個人の成長はあまり見込めないでしょう。
トップダウン・YESマンになる
上司から仕事の指示が来て、それをそのまま忠実にこなすクセがついてしまう症状です。
大企業は組織が大きいがゆえに、トップダウン型のスタイルであるケースがほとんど。
これに慣れると、自分の意見を発しないYESマンと化していく傾向があります。
自分の意見の発信や創意工夫をしなくなると、成長が止まりモチベーションも低下します。
深刻化すると自分自身の存在意義や働く意味を見失ってしまうので、注意しないといけません。
無駄な会議が多い
わざわざ開かなくても良い形式上の会議がたくさん開かれている問題です。
大企業の会議の多さは異常で、1会議あたりの出席者の数も多い印象なのですが、これは1つの仕事に対して関わる人が多いからです。
私が体験した例で言えば、ある海外拠点の細かい人事ルール変更の会議がありました。
出席したのは、海外人事部・海外事業部・技術部・営業部さらに経営企画部。
それぞれ部署から2人ずつ参加したので、合計10人となりそこそこ大会議になりました。
今考えれば、そもそも会議で議論するような重要な内容ではなかったので会議自体不要。
たとえ会議を開いたとしても、対象部署や人数を縮小してやるべきだったと思います。
(出席者の8割は発言しないので、効率を考えても無駄が多い印象でした)
組織が巨大であるがゆえに関わる人が多いので、会議時間のロスは大きな問題。
時間の使い方も上手くならないし危機感も生まれないので、悪しき習慣だと感じました。
思考が凝り固まる
大企業は特にですが、社員の思考が凝り固まってしまう傾向が強いです。
この理由は、転職組が圧倒的に少なく風通しが良くないからだと思っています。
私が所属していた会社もそうでしたが、ほぼ100%新卒入社のメンバーでした。
他の会社を知らない人しかいないので、常識や社風が凝り固まってしまい、思考が偏っていました。
終身雇用を目指し、転職を全く考えずに今の会社で生きたいという人は別に問題ないです。
ただ転職や起業を考えている人は、思考の偏りは害悪でしかないので注意が必要です。
SNSや流行りの情報に疎い
大企業の社員の人は、SNSの利用率が著しく低いと感じています。
この理由は先ほどと同じで、事業自体が安定しているのでSNSで情報収集する必要がないからです。
Twitter・Instagram・YouTubeなどで、最新の情報をインプットする習慣を持っている人は少ないです。
しかし時代の変化が非常に早い現代において、SNSを利用していないのは結構ヤバイ。
世の中の流行や最新の情報はSNSにあるので、こまめにチェックして仕事に生かすべきです。
SNSを利用していない=頭の中がアップデートできないので、時代遅れを防ぐためにもチェックは必須なのです。
決裁スピードが遅い
大企業にいた時に一番感じていたのが、仕事の決裁のスピードが非常に遅いことです。
決裁フローが長すぎて、1つの仕事を完了させるまでの時間がとても長いという特徴があります。
私の経験上、部長決裁が必要な案件は「自分→上司→係長→課長→副部長→部長」と壁がありました。
全員から承認を得なければならず、一人一人の決裁プロセスが非常に遅い印象でした。
私が2社目に経験したベンチャーでは、決裁者の上司に直接電話して5分でOKもらう速さでした。
スピードもさることながら、自分の意見が反映されやすいという部分も個人的にはプラス評価でした。
ただ大企業は仕事の規模や金額が巨大なので、じっくり決めてリスクを減らす必要があることも理解できます。
とはいえ、決裁にはかなり時間かかるということを知っておきましょう。
仕事のスピードが遅い
決裁スピードが遅いだけでなく、大企業は仕事のスピードも遅い傾向があります。
なぜなら、大企業はスピードや量よりも質を重視する傾向があるからです。
メールや電話のレス・資料作成・納品期限など、時間感覚が長いと言えます。
それでもビジネスの基盤がしっかりしているので、何か問題が起こるわけではないです。
が、ビジネスマンとして仕事のスピードは信頼に繋がる部分なので、大企業に慣れるのは危険。
自分自身の仕事のスピード感が上がりにくい環境なので、注意しなければいけません。
自分自身の過大評価
大企業に勤める人は本当に優秀な人が多いですが、自分を過信している人が多いです。
この理由は企業のブランド力=自分の実力と錯覚している人が多いからです。
大企業というのは、ブランド力を使った殿様商売をするしているケースがほとんど。
この場合、社員に実力がなくても商談が成立してしまうので、勘違いが起きやすいんです。
実際私も自分を過信したままベンチャーに転職をしましたが、看板のない会社で営業マンを務めるのは非常に大変でした。
大企業は高い下駄を履いた状態で仕事をしているので、プライドが高くなりがち。
ベンチャー出身でも超絶仕事できる人もいますので、冷静な自己評価が必要なのです。
交友範囲が狭い
大企業は、交友範囲がかなり内向きなので狭くなる傾向があります。
社内で関わる人が多いことがその理由ですが、交友範囲が狭いと思考が偏ってしまいます。
特に同じ会社で働く同僚は思考が似ているので、歳を重ねるごとに視野が狭くなりがちです。
また、社内の交流が多いと、話題が出世や噂話ばかりになります。
実際「○○先輩と○○部長は仲良い」とか「一番出世するのは○○さん」の会話が日常茶飯時でした。
出世に興味ない人にとっては全く生産性のない会話なので、結構ストレスになっちゃいます。
大企業は内向きの繋がりが強いがゆえに、弊害が生まれやすいと言えるでしょう。
縦割りの意識が強い
部署ごとの縦割りが非常に強いのが大企業の特徴と言えます。
自分が与えられた仕事のみこなして、同僚のサポートや協力をするケースが少ない傾向にあります。
私がいた大企業の場合、部署ごとの縄張り意識が強く、他の部署からの仕事の依頼を拒否したりするケースもあったくらいです。
これが定着してしまうと、自分中心かつ仕事の幅も広がっていかないので成長が鈍化します。
20代のうちに縦割りの意識を強く持ってしまうと、とても危険なので注意が必要ですね。
一方、ベンチャーでは縦割りという概念がなく、むしろ兼任するケースがほとんど。
会社の規模が小さいほど自分の領域を超えてサポートし合う傾向が強い、と言えます。
ベンチャーは一人あたりの負担が大きくなりますが、大きく成長できる環境なのは間違いないです。
以上、大企業病と思われる特徴10個を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
自分の会社や自分自身に思い当たる節が多い人は、大企業病に侵される可能性大です。
しっかりと対策を講じるべきだと思いますので、以下の対策を必ず読んでください。
大企業病を回避する方法
では、大企業病にかからずに大きく成長するためにはどうすれば良いのでしょうか。
以下にて、私が大企業病とは無縁の生活を送った方法をもとにお伝えしたいと思います。
組織や人を変えようとしない
大前提の話なんですが、大企業病自体をなくそうという意識はやめましょう。
先ほどご紹介した10個の問題を頑張って解決しようとしても、おそらく社長ですら不可能でしょう。
社内の組織や人の意識を変えて「解決」を目指すのではなく「回避」することを考える。
個人でできることとできないことを分けて、自分にできる対策を講じることが大切です。
これはさすがに理解していると思いますが、念のためお伝えしときますね。
起業家やベンチャー社員と交流する
これは実際私もやっていた行動ですが、社外の人と積極的に交流することです。
なぜなら、大企業で染まってしまった常識や考え方をガラッと変える効果があるからです。
特に私がおすすめするのは、同世代の起業家やベンチャー社員との交流です。
彼らは大企業とは真逆の厳しい環境で仕事をしているので、自分にない信念や考え方を持っていることが多く、それを学ぶことで思考の幅を広げることができます。
例えるなら、ストレートしか知らない大企業のピッチャーが、社外の人との交流を通してカーブやスライダーやフォークを学ぶ感じです。
当然、投球の幅が広がるので、大企業で活躍できる可能性が高まりますよね。
個人的に非常に効果が高かった行動だったので、ぜひおすすめしたいと思います。
これは2つの方法があって、以下のとおりです。
SNSを活用:Twitter・YouTube・LinkedIn等
ビジネスマッチングアプリ:yentaが一番おすすめ
SNSは上記3つがおすすめで、自分が気になる人をフォローすれば良いでしょう。
もしイベントや交流会の情報があれば、申し込んで参加してみると色んな人に出会うことができます。
ビジネスマッチングアプリに関しては、yentaというサービスが最もおすすめです。
色んなビジネスマンが登録されていて、マッチングしたらサクッと情報交換ができます。
実際私もかなり使っていましたし、貴重な情報や人脈も増えてどんどんレベルアップできました。
ビジネスマッチングアプリを使ったことない人は、yentaを利用してみると良いでしょう。
オンラインサロンに参加する
SNSやビジネスマッチングも良いですが、オンラインサロンへの参加も有効です。
オンラインサロンの場合、コミュニティが最初から形成されているので、社外の人と簡単に繋がれます。
私の経験上、オンラインサロンは人材の質が高いので、大企業社員でも参加しやすいと思います。
毎月定額支払えば、サロン内の様々なコンテンツを自由に楽しむことができます。
具体的にはオフ会・勉強会・セミナー・イベント企画・起業など、各サロンで設けられています。
自分が興味あるサービスを使えば良いですし、色んな人と知り合えるのでかなりおすすめです。
ググればたくさん出てきますので、基本的には自分の興味あるオンラインサロンでいいと思います。
その前提で、私のおすすめをご紹介しておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめのオンラインサロン
PROGRESS(中田敦彦):月額980円
落合陽一塾(落合陽一):月額11,000円
人生逃げ切りサロン(やまもとりゅうけん):月額2,480円
リベシティ(両学長):月額1,000〜10,000円
同じ大企業の人、ベンチャー、起業家、ミュージシャンなど、たくさん人脈ができます。
新鮮な情報がたくさん入ってくるようになると、自己成長に繋がり大企業病とは無縁になりますよ。
転職をする
根本的な解決策ですが、大企業病が嫌なら大企業から抜け出せばいいのです。
外資系やベンチャーに転職すると、大企業病の悩みは全くなくなるので最も効果的と言えるでしょう。
私自身、28歳の頃にベンチャーに転職をしましたが、大企業病の特徴は1つも感じませんでした。
高学歴→就活成功のエリート街道を歩んできた人なら、この感情を持つのは当然です。
積み上げてきたものを捨てるのは怖いですし、転職先で成功できる自信もないかもしれません。
そんな人は、私が実際に大企業から転職した体験談をまとめた記事を読んでください。
ハチャメチャな生き方をしましたが、本当に幸せな社会人生活を送っているのでぜひ参考まで。
大企業から転職で年収200万円下がる→V字回復した体験談と4つの秘訣
大企業に入る人は、転職を前提に入社している人が少ないので、転職の仕方を知らない人が多いんですよね。
転職する際は必ず転職エージェントを使いますので、まずは会員登録をする必要があります。
私が実際に活用していた、おすすめの転職エージェントをまとめていますので、ぜひ読んでください。
【厳選】転職で役立ったおすすめエージェント6選とサービス3選
まとめ
ここまで、大企業病の特徴とそれを回避する方法についてご紹介しました。
大企業病は自分のメンタルや成長を阻害する恐ろしい病気なので、注意しましょうね。
では、最後におさらいをしておきましょう。
まとめ
大企業病の特徴10選
- 挑戦心が消えていく
- トップダウン・YESマンになる
- 無駄な会議が多い
- 思考が凝り固まる
- SNSや流行りの情報に疎い
- 決裁スピードが遅い
- 仕事のスピードが遅い
- 自分自身の過大評価
- 交友範囲が狭い
- 縦割りの意識が強い
大企業病を回避する方法
- 組織や人を変えようとしない
- 起業家やベンチャー社員と交流する
- オンラインサロンに参加する
- 転職をする
大企業病を回避することができれば、周りよりはるかに優秀な人材に成長できますよ。
今回の記事が皆さんの参考になればとても嬉しいです。